中国では新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)の第4のワクチンが臨床試験の許可を得た。
4月28日付『文匯報』によると、中国生物北京生物製品研究所が研究開発した不活化ワクチンが27日、国家医薬品監督管理局から臨床試験の承認を得た。同ワクチンは28日から河南省で正式に臨床試験を開始する。これは中国生物北京生物製品研究所が臨床試験の認可を獲得した2番目のワクチンとなり、同研究所と中国疾病予防控制中心病毒病予防控制所が共同で研究開発を行っている。
元軍事科学院軍事医学研究院の陳薇・院士チームによるアデノウイルス組み換えワクチン、北京科興中維生物による不活化ワクチンを加えると中国ではすでに4つのワクチンが臨床試験段階に入っている。また中国生物北京生物製品研究所は北京にワクチン生産ラインを建設し、量産が始まれば年間1億本の生産が可能となる。
国家呼吸系統疾病臨床医学研究中心の鍾南山・主任はこのほど広州市で開催されたフォーラムに出席し「中国の新型コロナのワクチン研究開発スピードは非常に速く、世界の最先端といえる」と述べている。

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