国務院は1月4日、中国共産党山西省委員会書記の駱惠寧氏が王志民氏に代わって中央人民政府駐香港特別行政区連絡弁公室(中連弁)主任に就任したと発表した。
5~6日付香港各紙によると、駱惠寧氏は政治経験が豊富で、青海省、山西省の書紀を務めた後、昨年末に定年退職の年齢となり、全国人民代表大会財経委員会副主任委員に就任。わずか一週間後に突然、香港に赴任することとなった。駱氏は香港マカオとのつながりが薄く、就任時の年齢が最も高く、地方執政経験のある初めての中連弁主任となる。複雑な問題を処理するのにたけ、実務的といわれる。
消息筋情報が流れてから香港政界では衝撃が走った。林鄭月娥・行政長官は駱氏の新職就任を歓迎する声明を発表。全国香港マカオ研究会の劉兆佳・副会長は、駱氏の政治的地位と権威からは揺れ動く香港で中連弁を率いるのに適した人選とみる。
駱氏が就任後に優先的に処理しなければならないことは「いかに香港でカラー革命が発生することを防ぎ、速やかに社会秩序を回復し、中国本土との経済協力を推進すること」と指摘。「中連弁が特区政府と距離を置くことはなく、むしろさらに積極的な役割を担う」として、特区政府をさらに指導しなければ複雑な政治局面には対応できないが、すぐさま基本法23条の立法を議事日程に入れるとは限らないとの見方を示した。
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