中国人民銀行が近日に発表された「2024年人民元国際化報告」により、人民元の越境利用規模は着実に伸びており、2024年1月から8月までに銀行が代行した人民元の越境受取額の合計は41兆6000億元で、前年同期比21.1%増え、高い成長率を維持している。うち貨物の貿易人民元の越境決済金額が同期間の外国為替の越境決済金額に占める割合は26.5%までに高まり、2023年の通年より1.7％増えた。2023年、銀行が代行した人民元の越境受取金額の合計は52兆3千億元で前年同期比24.1%増えた。うち経常収支、特に貨物貿易の人民元の越境受取額の伸び率が比較的速く、貨物貿易人民元の越境受取金額が同期間の貨物貿易外貨の越境受取金額に占める割合は24.8%で、前年同期比6.6％増えた。
また今年に入って以来、人民元の投融資通貨機能がより強化され、海外投資家が中国の債券を引続き購入しており、2024年8月末までに、海外投資家のポジションは約4兆6000億元で、国内の債券管理総量の2.7%を占め、2023年末より0.3％上昇したことことを示していた。また、大口商品の人民元建て決済も新たな進展を遂げた。報告により、今年前8ヶ月の主要大口商品の貿易人民元による越境決済金額の合計は1兆5000億元で、前年同期比22.7%増えた。現在、中国は原油、鉄鉱石など24個の国際化先物とオプション商品を上場しており、海外取引者を導入し、大口商品取引の人民元建て決済のための価格基準を提供する。
国際銀行通信協会(SWIFT)のデータによると、2024年8月、人民元が世界の決済に占めた割合は4.69%で、2023年11月以降、10カ月連続で世界第4位の決済通貨となっており、人民元が世界の貿易金融に占めた割合は5.95%で、世界第2位の貿易金融通貨となっている。
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