陳茂波・財政長官は2月26日、2025/26年度財政予算案とともに24年の経済統計と25年の経済見通しを発表した。24年通年の実質域内総生産(GDP)伸び率は前年比2.5%で、2月3日に発表した速報値と同様。CPI伸び率(物価上昇率)は1.7%、政府の一過性の措置による影響を除いたCPI伸び率(基本物価上昇率)は1.1%だった。24年の香港の商品輸出は4.7%増。香港経済は今年も依然として外部環境の試練に直面するが、プラス要素も少なくない。保護主義の台頭が貿易と資金の流れに影響するものの、中国本土の経済が引き続き安定的な伸びを見せ、さらなる高水準の対外開放拡大で本土企業の海外進出を促進し、貿易活動の発展に有利となる。中央政府のさらなる積極財政と金融緩和の政策で内需を拡大し経済成長が後押しされる。こうした要素を考慮し、25年通年のGDP伸び率は2~3%、物価上昇率は1.8%、基本物価上昇率は1.5%との予測を示した。

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