陳茂波・財政長官は12月2日、立法会財経事務委員会に出席し、香港の経済状況について説明し、2025～2026年の財政予算案について協議した。同日の香港メディアによると、陳長官は香港の経済ペースの鈍化を指摘し、２０２４年の実質ＧＤＰ成長率予測は８月の見直しでの最低水準となる２．５％に修正。消費者物価の基調インフレ見通しは１．１％に下方修正した。債券発行による収入と満期返済を考慮した上で、２０２４／２５年度の総合財政赤字の速報値は約１０００億ドルで、今年度予算案で予想された４８１億元を大幅に上回ると指摘した。
陳長官は外部状況に関して、世界経済は2024年第3四半期に減速の兆しを示し、米国の経済成長ペースは第3四半期に若干減速し、ユーロ圏の経済成長は依然として緩やか、他のアジア諸国の経済成長は概して安定していると述べた。世界的なインフレが鈍化を続ける中、地政学的な緊張が高まり、貿易摩擦が激化し続けるとの見方を示した。また香港経済は第３四半期も前年同期比で拡大を続けたが成長ペースは鈍化したと指摘した。
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