不動産コンサルタントのクッシュマン・アンド・ウェークフィールドはこのほど香港の不動産市場の見通しを発表した。12月10日付香港各紙によると、同社大中華区副総裁で大中華区策略発展顧問部主管の陶汝鴻氏は、新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行の影響で中古住宅市場の取引価格は低く抑えられており、今年の住宅価格は10%の下落幅を維持するとの予測を示した。住宅市場の需要は依然高く、加えて低金利環境と1000万ドル以下の物件購入では住宅ローンで高い融資比率が認められる。だが今後1~2カ月の失業率は給与補助の終了によって上昇する可能性があり、住宅価格に直接の影響を与え来年上半期に依然として約5%下落すると予想。新型コロナのワクチン登場により下半期には住宅価格が回復するとみている。
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