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香港―政治

保安局長、台湾との司法協力に言及

特区政府保安局の李家超・局長は10月21日、立法会の会議後に記者会見を行い、逃亡犯条例改正のきっかけとなった殺人事件容疑者である陳同佳氏の台湾での出頭についてコメントした。同日の香港メディアによると、李局長は20日に殺人事件被害者の母親が政府本庁舎に陳情に訪れたことに触れ「被害者の家族の心情はよく分かる。私と特区政府は事件発生から現在まで陳氏ができるだけ早く法的制裁を受け、死者と家族の無念を晴らすことを望んでいる」と強調。台湾側が要求している供述内容の提供について、昨年「逃亡犯条例」「刑事事宜相互法律協力条例」が台湾に適用できない制限を改正して台湾に陳氏を引き渡して証拠を提供する法的権力を持てるように考えたが、改正が果たせなかったと説明。「昨年の条例改正の際、改正が果たせなければ現在のような状況になることは説明した。社会は自らこの選択を行ったため、われわれは香港の法律に違反して台湾と司法協力を行うわけにはいかない」と述べた。また現在のところ香港側は陳氏の出境を制限しておらず「台湾が陳氏の入境を認めないだけ。台湾は指名手配犯が自ら赴いて台湾で出頭するのを認めない」と批判した。

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