逃亡犯条例改正のきっかけとなった台湾での殺人事件で、被害者の両親は特区政府保安局の李家超・局長に書簡を送った。10月17日の香港メディアによると、被害者である故・潘暁穎氏の両親は加害者の陳同佳氏の入境を台湾側が認めないなどの問題が発生していることについて、特区政府に台湾当局との接触を要求している。保安局はメディアの問い合わせに応じ、李局長が自ら被害者両親に返信の書簡を送ったことを明らかにした。陳氏の弁護士はすでに台湾側が指定する窓口に連絡を取り、台湾側による入境ビザの発給を待っているという。保安局スポークスマンは「特区政府は昨年、逃亡犯条例の改正を提案したが、社会の反応を受けて撤回した。特区政府には陳同佳氏の台湾への引き渡しを強行するのに必要な権力が法例で付与されておらず、陳氏に代わって台湾への出頭を手配する権限もないことを故・潘暁穎氏の両親は理解してほしい」と述べた。

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