7月14日付香港各紙によると、政府審計署は先ごろ、入境処の偽装結婚の捜査進度が遅過ぎるのではないかと指摘した。同署のリポートによれば、偽装結婚が疑われるものの解決していない案件は昨年12月時点で2237件あり、このうち2年以上未解決のままになっているケースは1127件に上るという。これに対し入境処は声明を発表して反論。刑事事件の捜査を理解していない人に執法部門の案件処理方法をむやみに批判されるとは極めて遺憾であると述べたことから、一時物議を醸した。入境処の話では、審計署が指摘した未解決の2237件は今年4月30日までに1798件に減った。またスピーディーに案件を処理するため、偽装結婚に特化したタスクフォースを設置したことを明らかにした。そして、偽装結婚は入境処が捜査するほかの犯罪とは性質が異なると指摘。容疑者のうち少なくとも1人は通常香港域外に滞在しているという非居住者であり、取り調べできなければ事件を解決できず、未解決案が山積みになると捜査の難しさを強調している。

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