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香港―政治

元朗で週末にデモ、再び衝突の懸念

新界・元朗で7月27日に再び「光復元朗」と題するデモ行進が行われる。23日の香港メディアによると、デモは市民の鍾健平氏が元朗警察署に届けを出したもので、体育路水辺囲村遊楽場からMTR西部線元朗駅まで行進し、終着点で集会を行う。

鍾氏はデモの目的として21日の元朗での暴力事件は「越境テロ攻撃」であることを政府が認めるかどうかの回答と、独立調査委員会を設置して同日の事件を調査することを要求するものと説明した。鍾氏が元朗警察署に入る際、10人余りの市民が「警察が黒服に肩入れしていることに抗議する」などのスローガンを叫んでいた。

新界先住民の議会である郷議局の劉業強・主席は23日に記者会見を行い21日の事件に言及。「郷議局は暴力行為に反対し、警察は厳格に法を執行すべき」と強調したほか、事件については情報が多過ぎて判断が難しく「地元住民が地元を守るためという話もあるが、真偽は分からない。白服の集団の大部分は村民とみられるが、衝突が発生した原因は分からない」とコメント。27日の「光復元朗」はこれまでの香港の意見表明の方式と異なるものの、他の地域から来て騒ぎを起こした者もいるとの見方を示した。

元朗区の多くの学校では21日の事件を受けて夏休みの学校での活動を中止することを決めた。元朗区中学校校長会の柳子権・会長は27日のデモも大規模な衝突に発展し、学生の安全に危害が及ぶ懸念を表明。ある飲食店の店員は、デモが開催されれば衝突または襲撃事件が発生と懸念し店を閉めると述べた。

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