香港警察は10月10日、児童虐待に関する最新の統計を発表した。同日の香港メディアによると、今年1~8月に起きた虐待件数は昨年同期に比べ約70%増の780件だった。このうち性的虐待は377件で、同70%増。中でもわいせつ事件が最も多く231件に上り、昨年同期に比べ90%以上増加した。わいせつ事件の30%余りが公衆の場所で発生しており、加害者は見知らぬ相手だったという。当局では、コロナ禍で休校が続いた学校が再開されて放課後に外出する機会が増えたことがわいせつ事件大増につながったとみている。児童との不法性交は91件に上り、その30%が加害者と児童がSNSやオンラインゲーム、出会い系アプリなどを通じて知り合っていた。一方、身体への暴力も昨年同期に比べ70%増加し、403件に上った。その加害者の75%が児童の父母で、子供の態度や学業などを理由に体罰を与えるケースが目立つ。また、保護者が伴侶とケンカをした際に子供がとばっちりを受けるケースもみられたという。

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