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香港―経済

全人代香港代表選挙、工連会1議席

第14期全国人民代表大会(全人代)香港代表の選挙が12月15日に行われ、36人の代表が選出された。16日付香港各紙によると、民主建港協進連盟(民建連)は候補者7人がすべて当選し、前期より3議席多く獲得した。当選者には知名度が低い朱立威氏と黄氷芬氏が含まれており、親政府派の第1党としての影響力を見せつけた。一方、伝統的な親政府派政党である香港工会連合会(工連会)は呉秋北・会長と謝愛紅・副会長が立候補したが、最終的に呉会長が続投を果たしただけ。工連会の全人代代表はわずか1人となり、返還後で最少となった。工連会メンバーからは選挙委員会の構成変更に批判が上がっており、「新しい親政府派」の台頭が伝統的左派の選挙状況にプレッシャーを与え、さらに自由競争も加わり工連会の位置付けの問題が票稼ぎに不利となった。今回、選挙委員会の構成改変によって多くの同郷会、社団、中資系勢力が加わり、これら新勢力は工連会を支持するとは限らない。また今回の選挙では従来のような出来レースではなかったことが工連会の敗因になったとみられる。今回落選した6人には元全人代常務委員の范徐麗泰(リタ・ファン)氏の子息である范駿華氏も含まれていた。

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