香港電台（ＲＴＨＫ）テレビ部ディレクターの蔡玉玲氏が１１月３日、警察に逮捕された。同日の香港メディアによると、ＲＴＨＫ番組製作スタッフ労働組合は警察が逮捕理由を公表していないことに不満を訴え、蔡氏が昨年７月２１日の元朗事件の調査報道番組の制作にかかわっていたことと関連あるとの見方を示した。警察は「道路交通条例の下での証明書を入手するために虚偽の陳述を行った罪」２件で起訴し、１０日に粉嶺裁判法院（地裁）で公判が行われることを明らかにした。元朗事件の番組では不正な資料を使って車両ナンバーの照会を行った者がいることが疑われている。警察は市民から、番組の中で車両の持ち主に関する情報が公開されたことはプライバシー侵害に当たるとの通報を受けたと指摘。捜査の結果、蔡氏が５～６月に運輸署の「車両登記詳細証明書」ネット申請システムを通じて関連車両の持ち主の個人情報を入手。蔡氏が入手した情報を声明で示された用途以外で使用したため、「道路交通条例」第１１１（３）条に違反した疑いがある。
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