1989年の天安門事件から33周年を迎えた6月4日夜、銅鑼湾一帯とビクトリア公園では黒か濃い色の服を着た人が顕著に増え、警察は警官を増員して警備を強化した。
同日の香港メディアによると、今年は香港版国家安全法の施行後で2回目の6月4日となるが、警察は何者かがネットを通じて銅鑼湾ビクトリア公園一帯で違法集結と違法活動を扇動していることを注視。ビクトリア公園ではサッカーコート、バスケットボールコート、中央芝生広場などが3日午後11時から5日午前零時半まで封鎖された。4日午後に警察はそごうデパート横にテントを設置し、付近一帯に多くの警官が配備され不審な人物に職務質問を行った。
午後3時ごろ、香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会)元常務委員の趙恩来氏が手に花束を持ってそごう前に現れ、警官に持ち物検査や銅鑼湾から離れるよう要求されたという。趙氏は一昨年6月4日にビクトリア公園での違法集結への参加扇動と違法集結参加で禁固8カ月の判決を受け、今年2月に出所した。夕方には元屯門区区議会議員の甄霈霖氏ともう1人の男性が黒い服を着て戦車の模型を手にして銅鑼湾に現れ、メディアの注目を浴びた。2人は警官の職務質問を受けた後に現場を離れた。
さらに社会民主連線(社民連)の陳宝瑩・主席ら3人が「×」印の書かれたマスクを着けてそごうデパート前で黙とうしていたため、警察の職務質問を受けた。同じく社民連メンバーの劉山青氏がビクトリア公園内で李旺陽氏の肖像のTシャツを着て扇動的な声を上げていたことから違法集結への参加を扇動した容疑で逮捕された。
午後7時半ごろに警察は行動をレベルアップしビクトリア公園を「警察行動区」に指定、封鎖範囲を拡大して記者を含めたすべての人に公園を離れるよう要求。拒否した者は逮捕されると警告した。午後11時までに少なくとも6人が逮捕され、うち1人の外国籍男性は刃物を所持していた。







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