日本円対香港ドル相場は6月7日に100円=5.9ドルを割り込み、100=5.8994ドルまで円安が進み過去20年で最低となった。6月8日付香港各紙によると、両替店「少女孩找換店」では7日、約800人が日本円への両替に訪れており、通常の3倍となった。一部は日本への旅行が可能になったことから両替に来たものとみられる。多くの人は100円=6ドルを割り込んだことを好感して両替額も過去に比べて増えており、これまでは1万~2万ドルを両替するのが一般的だったが、同日はいずれも50万円(約3万ドル)に両替していた。日本の不動産投資もチャンスが出てきた。日本の不動産代理「卓傑日本不動産」高級エリアマネジャーの黄偉豪氏は「過去数年の100円=7ドルの水準に比べ100=6ドルでは不動産が15%割引で購入できるのと同じであるため、香港市民の投資意欲を刺激した」と指摘し、同社は需要に対応するためビデオによる内見サービスを提供しているという。同社では最近、問い合わせが通常より30~40%増え、5月の成約件数は30件あまりに達した。これまでの1カ月の成約件数約20件に比べ50%増となった。東京、大阪、福岡が人気で、不動産価格の上昇により東京では年間約5%のリターンがあるという。
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