香港と中国本土の政治・経済・社会ニュースを日本語で速報します
香港―政治

劉兆佳氏、董建華氏の業績を称賛

香港初代行政長官の董建華氏が89歳で逝去した。全国港澳研究会顧問の劉兆佳氏は、董氏の人柄について「非常に慈愛に満ち、誠実であり、戦略的思考を持っていた。香港の政治家にはこのような資質を持つ者は少ない」と語った。

9月9日の香港メディアによると、かつて特区政府中央政策組首席顧問を務めた劉氏は、董氏が任期中に多くの長期的発展構想を提唱したとし、統治上の最大の功績として主要官員問責制(高官問責制度)の導入を挙げた。現在振り返ると、その考え方は先見性があり、当時としては先進的だったが、政府内部や社会で十分な理解を得られず、また行政経験も十分ではなかったため、公務員隊伍(官僚組織)や社会政治の運営に不十分な点があり、壮大な統治理念や発展構想の実現は困難を極めたと述べた。

劉氏は、董氏は「慈悲深く温厚な謙虚な君子」であり、慈父のようなイメージで香港を指導したことで、人心の安定に寄与し、返還のプロセスが比較的円滑に進んだと指摘。また、董氏が特首を退任し全国政協副主席に就任後は、国家指導者として国際的な視野、特に海事に関する知識を生かして改革開放事業に貢献したと評価した。さらに、米国の政界関係者との人脈が中央政府に注目され、中米間、特に民間レベルの交流促進に役立ち、両国関係の安定発展に寄与したと明かした。

劉氏はさらに、董氏が退任後の数年間、公の場で発言することがほとんどなく、事実上引退したと見られていたが、董氏自身は当時について「政治的状況は悪化し、対立が絶えず、経済の多様化も進展が遅かった。そのため、香港のために力を尽くすべきだと考えた」と語っていたことを紹介。特に任期中に多くの壮大な計画が実現できず、誤解さえ受けたことを心に引っかけており、そのために再び公共活動に参加し、シンクタンクや財団を設立したのだと述べた。

今なら無料 日刊香港ポストの購読はこちらから
香港メールニュースのご登録

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。