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動物との幸せな時間

動物との幸せな時間

危険と背中合わせのレスキュー
取られたものは取り返す!

去年の年末前に、九龍の公団が密集しているある山のに現れる犬を3匹捕獲した。そこには何百頭と野犬が山に住み、食べ物を探しに山から降りているのだ。近所の人たちがたまに気の毒に思って残り物を犬たちにあげていたことで、人れした犬たちもいた。今回はその人馴れした犬が人に襲われ大けがをしていたことで、レスキューを一緒にしてくれと頼まれたときの話。なぜか、チンピラにかかわることになってしまったのだ。

食べ物を気まぐれにあげているオバさんグループとオジサングループには、それぞれお気に入りの犬たちがいた。しかし、おかしなもので、自分が仲良くしている犬とは別のグループに属する犬を嫌い、けったりする人がいた。

今回私は、鋭利な刃物で犬を刺し、犬は怪我をして血を垂らしていたため、毎日それらの犬全体に食べ物を与えていたボランディアさんから捕獲を手伝って欲しいと頼まれた。 そこで、犬3匹を急きょ捕獲し、25キロほどの巨体を抱え山から抱きかかえて車で獣医へ。犬の傷口の処置とともに、とあるレスキュー基金にスポンサーになってもらい、犬の健康状態を検査してもらった。結果、思った通り、フィラリアにかかっていた。フレンドリーな犬たちだったため、ボランティアさんは治療をしてから里親を見つけてあげたいと考えていたため、病院の後はシェルターへ行き、一時預かりをお願いした。

さて、これからが大問題。「犬が山から消えた!」と、オバさんとオジサングループが騒ぎ出し、犬を保護したボランティアさんに電話がバンバンかかる。犬が病気であることを伝え、治療しないと死に至ると説明する。しかし、「犬を返せ」とオバさんたち。この人たちは、たまに餌をあげるだけで、病気になっても知らん顔の人たちなので、犬たちは絶対に返さない旨を伝えた。犬にはすぐに狂犬病の注射を受けさせ、筆者が犬の引受人となりライセンス登録を済ませシェルターに移動させた。

シェルターには、保護した犬についての情報を団体のフェースブックに載せず、里親募集の投稿をしばらくしないようにお願いしていたものの、その団体は公開してしまった。そして執念深いオバさんとオジサンはそれを見つけ出し、今度は、その地場を縄張りとしているヤクザのボスを引き連れてシェルターに現れたのだ。結果、警察沙汰となり、犬たちは治療を始める前に連れ去られ、元いた山に戻されてしまった。

私はそのエリアに住んでいないから安全なものの、ボランティアさんは3匹の様子を見に山に行くとすごい勢いでオバさんたちやオジサンにいじめられ、しまいには殴られ、またまた警察騒ぎに。

そんな事件から半年が経ち、やはり犬を助けたいというボランティアさんの依頼で、今回はいろいろ法的戦略を考え、やっと先週、動物愛護協会とともに犬3匹を再び捕獲。しかしながら、いつも通り計画が甘いボランティアさんのおかげで、犬を再び抱えて山から下ることに。ついでにアクシデントで犬に私は手をかまれ、流血。とても痛かったが軽傷で済んでよかった。犬に悪気はない。今度は、3匹が見つからないように完璧にかくまっている。

今のところボランティアさんはヤクザやオバさんたちから因縁をつけられてはいないが、背後に気をつけて歩いているそうだ。正しいことをしている人間が脅されるとは許せない。こんな時、悪を成敗してくれるお代官さまなどがいたらいいのに、と切に思う私なのだ。

引き取り先に無事到着した犬たち(筆者撮影)
縄をかみちぎる前の野犬(筆者撮影)
この子猿に威嚇された筆者(筆者撮影)
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