福島第1原発ALPS処理水の海洋放出が開始されたのを受け、中国のネットユーザーの間では北京の清華大学が2021年に実験した結果が再び取りざたされて物議を醸している。8月24日付香港各紙によると、清華大学の研究チームは21年に福島第1原発のALPS処理水の拡散過程をシミュレーションし、その結果、240日に中国沿海に到達し、1200日で北太平洋全体を覆いつくすことが分かった。その後、汚染物は一方で赤道海流の下で米国沿海に沿って南太平洋に向けて急速に拡散し、もう一方はオーストラリア北部海域を通じてインド洋に移動するという。時間の推移につれて汚染物高濃度エリアは東アジア付近の海域から北米付近の海域に拡散。2400日目に中国東南沿岸海域では濃度が低くなり、北米西側海域は高い濃度で覆われる。4000日目の汚染物の濃度はサンディエゴで上海の約40倍となるもようだ。

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