福島原発の廃水を処理して海洋放出する計画について、香港工会連合会(工連会)の陳穎欣・議員が6月28日に立法会本会議で口頭質疑を行った。同日の香港メディアによると、陳議員は特区政府環境及生態局に対し、海洋放出計画による香港の食品安全と公衆の健康に対する影響とリスクをどうとらえているか、対応措置を講じているかについて質問した。環境及生態局の謝展寰・局長は「特区政府はすでに放出計画による食品安全に対する影響について日本当局に極度の関心を表明している。国際社会で合意に至るまで日本当局は一方的に福島原発の廃水を海洋放出すべきではないと表明している」と述べ、特区政府は香港で販売される食品すべての安全と食用に適することを確保する責任があると強調した。日本側がひとたび海洋放出を開始した場合、食物安全中心は関連情報の発表を強化するとともに影響を受ける県の水産物に対する規制を強化すると指摘。政府はすでに検査を全面的に強化し、必要な検査機器を購入するために毎年約600万ドル、人員と機器のメンテナンスに毎年約380万ドルの追加予算を充てることを明らかにした。
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