逃亡犯条例の改正反対デモのきっかけとなった台湾殺人事件の容疑者である陳同佳氏が、依然として台湾に赴き出頭していないことが再び注目を浴びている。10月14日の香港メディアによると、陳氏は2019年に香港でマネーロンダリング容疑で逮捕され、刑期を終えて出所した後は警察の保護を受けていた。陳氏の教誨師を務めた聖公会教省の管浩銘・秘書長は13日、陳氏がすでに警察の用意した安全な居住場所を離れ、警察もすでに陳氏の保護を打ち切ったことを明らかにした。陳氏の出頭の意思は変わらず、台湾側の入境ビザ発給を待っていると説明した。だが台湾の大陸委員会は両政府の協議を経てから入境問題を処理するとコメントしている。被害者の母親はメディアの取材を受けた際、陳氏が依然として法の裁きを受けないことに内心は耐え難い悲痛を感じていると明かし「誰が本当に心から娘を助けてくれるのか教えてほしい」と述べた。

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