逃亡犯条例の改正反対デモのきっかけとなった台湾での殺人事件で、被害者の母親が新たな声明を発表した。12月16日の香港メディアによると、被害者の潘暁穎氏の母親は声明で、容疑者の陳同佳氏を深セン市に移送し、中国本土から両岸互助協議に基づいて台湾に引き渡して裁判を受けさせることを提案した。潘夫人は先に大陸の銃撃犯が福建省経由で台湾に引き渡されたことを参考にして、陳氏を出身地の深センに送り返し、それから「海峡両岸共同打撃犯罪及司法互助協議」に基づいて陳氏を台湾に引き渡して裁判を受けさせることを要求している。これについて陳氏の教戒師である管浩鳴・牧師は「現在の問題は台湾が陳氏の入境を拒絶していることであり、陳氏を本土に送ることとは関係ない」との見方を示した。また銃撃犯は台湾市民だったことから台湾側は受け入れざるを得なかったが、陳氏は香港市民であるため状況は異なると指摘されている。
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