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香港―政治

台湾殺人事件容疑者が今月中に出頭

逃亡犯条例改正のきっかけとなった台湾殺人事件の容疑者である陳同佳氏が10月中にも台湾当局に出頭するもようだ。10月2日の香港メディアによると、台湾で殺人を犯した陳氏は香港でマネーロンダリングの罪で逮捕されたが、台湾に身柄を引き渡すための逃亡犯条例改正が民主派のデモによって果たせなかったため、昨年10月に香港での刑期を終えて出所した。出所当初は自主的に台湾に出頭すると述べていたものの、デモの影響に続いて新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行の影響でいまだ出頭していない。陳氏をサポートしている香港聖公会教省秘書長の管浩鳴氏は2日、録音した陳氏の声をメディアに提供。陳氏はすでに台湾の弁護士に関連部門への連絡と出頭の処理を委託し、今月中の出頭実現を目指していると述べた。台湾の流行疫情指揮中心の報道官は、容疑者は台湾に到着した後に収容所で14日間の検疫を受けなければならないと説明した。特区政府保安局は、容疑者が台湾に赴き出頭し裁判を受けることを望む場合は特区政府がサポートすると表明。さらに陳氏は現在は自由の身であるため、特区政府は拘束したり強制措置を取る権限はないと強調した。被害者の母親はこのほど覆面でメディアの取材を受け、陳氏が1年たっても出頭しないことや、特区政府が陳氏を保護していることに不満を訴えた。

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