逃亡犯条例の改正反対デモのきっかけとなった台湾殺人事件の被害者遺族が犯人との面会を要求した。10月18日の香港メディアによると、被害者である故・潘暁穎氏の母親はネット放送局で流した録音音声を通じ、20日午前中に特区政府本庁舎前で犯人の陳同佳氏との面会を呼びかけた。陳氏の教誨師を務めた聖公会教省の管浩銘・秘書長は、陳氏が潘氏の母親からの呼びかけを知っているものの出席しないことを明らかにした。その理由には触れなかった。管氏も出席しないと答えたほか、現在のところ台湾が陳氏の入境ビザ発給に同意していないと指摘。台湾の弁護士が昨年末に陳氏が関連部門への出頭を希望していることを伝えたが、まだ進展はないと述べた。特区政府保安局は、香港では陳氏の台湾引き渡し強行を容認する法例は現在ないことを度々表明してきたと指摘。現在、事件の解決と陳氏が台湾に赴くことを認める主導権は台湾当局にあり、台湾当局が承認さえすれば双方の警務部門が行程を手配すると説明した。
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