来る3月5日は啓蟄。同日は魔除けや呪いの儀式「打小人」に最適な日といわれ、毎年多くの市民が打小人を請け負う「拝神婆」と呼ばれる巫女たちの屋台に行列をつくる。昨年も、新型コロナウイルスの防疫措置として人々が集まることは禁じられているにもかかわらず、打小人の名所として知られる湾仔の鵝頚橋の周囲は呪いを依頼する多くの人でごったがえした。しかし今年は政府当局が啓蟄に打小人をしに行かないよう市民に呼び掛けている。3月3日の香港メディアによると、警察は厳格に取締りを行い、防疫規例と清潔条例に違反する行為があった場合には事前に警告なく違反切符を切ると発表した。食物環境衛生署も、街頭の清掃を強化するよう清掃会社に通達している。タイムズスクエアに近い湾仔の鵝頚橋の周囲は拝神婆が常駐する場所として有名だが、打小人のために群衆が集まるとウイルス伝播のリスクが高まることから、湾仔区議会と民政事務処ではすでに関連業界の経営者らと啓蟄当日の営業を控えることで合意に達したという。

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