三国志の聖地、美食の都、中国を代表する観光地として知られる四川省は、水力、天然ガス、風力、太陽光などのエネルギー資源が豊富な地域で、水力による発電においては中国一の規模を誇っている。四川省、成都市はともに水素エネルギー産業発展計画を発表し、開発・製造および普及を強化する方針を示しており、国内外の企業が水素エネルギー関連産業に参入するのに非常に良い環境が整っている。GSEO(GREEN&SMART ENERGY ORGANIZATION)は、2021年5月に中国で開催され、日本の有力企業も多数参加した水素エネルギー会議に続き、“CH2Now”プラットフォームの構築を進めている。このプラットフォームでは、GSEOの幅広いネットワークを活用し、政府、大手エネルギー企業、水素エネルギー・燃料電池・自動車メーカー、投資銀行、研究機関などと協力して水素エネルギー事業に取り組んでいる。そのひとつが、四川省の水力発電で製造したグリーン水素を、陸路で深センの大湾区(グレイターベイエリア)に、水路で日本に輸送するプロジェクトで、現在、計画・運用リソース形成の初期段階にある。プロジェクトを積極的に推進するため、GSEOでは協力や連携を目的として日本のパートナー企業を募集している。

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