昨年のクリスマスイブに海外に逃亡した6人を懸賞金付きで指名手配したのに続き、香港警察国家安全処の職員は1月13日朝、香港民意研究所の鍾庭耀・主席兼行政総裁を連行した。14日付香港各紙によると、警察は鍾氏の住居と研究所事務所を捜索。同時に研究所の職員と所長3名が捜査のために連行された。情報筋によると、この行動は国家安全処が「国家分裂を扇動」「外国勢力や外部勢力と共謀して国家の安全を脅かした」として指名手配している海外逃亡犯、鍾剣華氏に関連しているという。鍾庭耀氏は鍾剣華氏の香港での重要な連絡者とみられている。警察は、鍾庭耀氏と民意研究所が鍾剣華氏に資金を提供したかどうか、また外国勢力との共謀の証拠を捜査している。
警察国家安全処の職員は、裁判所の令状に基づき香港民意研究所の鍾庭耀・主席兼行政総裁の住居と事務所を捜索。13日早朝、警官たちはまず薄扶林の住宅を捜索し、鍾氏を連行した。午前10時ごろ、鍾氏を黄竹坑の南匯広場6階にある民意研究所事務所に連れて行き、現場で証拠を捜索する警官に協力させた。周囲は厳戒態勢が敷かれ、警官は鍾氏を車に乗せて午後6時ごろに現場を離れた。消息筋によると、鍾氏は昨年12月24日に海外逃亡し国家安全処に指名手配されていた鍾剣華氏の現地主要連絡者と疑われ、警察は今回の行動に踏み切ったという。警察は丸一日、民意研究所の事務所に留まり証拠を捜索し、大量の文書を押収して鍾庭耀氏と鍾剣華氏の関係をたどり、鍾庭耀氏と民意研究所が鍾剣華氏に資金を提供していたことや、外国勢力との共謀の証拠を探している。鍾庭耀氏と研究所の職員および理事の3人は捜査に協力するため警察署に連行され、深夜になっても釈放されなかった。

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