高等法院(高等裁判所)は7月30日、香港版国家安全法違反で起訴された初の被告である唐英傑氏(24歳)に量刑を下した。同日の香港メディアによると、香港版国家安全法の指定裁判官である杜麗氷氏ら3人は同日午後3時に高等法院で判決を下し、唐被告に禁固9年、免許停止10年の刑を言い渡した。国家分裂を扇動した罪の量刑の起点は禁固6.5年、テロ活動罪の量刑の起点は禁固8年となっている。法廷はテロ活動罪の禁固8年のうち2.5年は国家分裂を扇動した罪の6.5年と分けて執行すべきとみなし、最終的に禁固9年(6.5年+2.5年)と決定した。被告は起訴内容を否認していたため、情状酌量が認められなかった。裁判官は、被告がバイクで故意に警察の規制線を突破することで、より多くの人が「光復香港、時代革命」のスローガンが書かれた旗に注目するようにし、公衆に深い印象と大きな影響を与えようとしたと指摘。判決文では被告がわざわざ犯罪の日時と場所を選んで公衆の注意を引こうとした点を挙げ、2020年7月1日は年に1度の返還記念日であるだけでなく、香港版国家安全法の実施の初日であることの重要性を説明した。

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