6月28日に始まった3日間に及ぶ全国人民代表大会(全人代)常務委員会の会議で「香港版国家安全法」が審議されている。29日付香港各紙によると、会議では具体的な条文が審議され、条文は30日午前に採決された後に公布される。会議に出席している全人代香港代表の葉国謙氏は草案の修正部分を明らかにし、最高刑罰は終身刑となるとの見方を示した。今回の会議には全人代常務委員の譚耀宗氏のほかに10人の香港代表が出席。譚氏は先に最高刑罰が禁固10年となる可能性を明らかにしていたが、刑罰が軽すぎるとの意見が上がった。葉氏は「多くの西側諸国では国家安全上の罰則は非常に重く、死刑も含まれる」と述べ、香港版国家安全法が対象とする4つの罪状に深刻に違反している場合は最高刑罰が終身刑になるとみている。さらに遡及期間は設けられないが、過去の所業は問われないわけではないと指摘。香港版国家安全法が立法された後も犯行を続ける者がいれば、起訴の際に過去の行為の記録を参考または証拠とする可能性があるという。

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