一昨年5月の香港版国家安全法反対デモの際に弁護士がデモ隊にリンチされた事件の裁判が行われた。10月4日付香港各紙によると、事務弁護士の陳子遷氏は銅鑼湾の街頭でデモ隊が道路を封鎖し破壊活動を行っていることに不満を表したことからリンチに遭い、事件後に男性4人が暴動罪と傷害罪で逮捕・起訴された。区域法院(地裁)で3日、被告のうち3人が違法集結と傷害罪を認め、さらに法廷はこのうち1人の攻撃性の武器所持の罪を保留した。3人に対して18日に量刑が下される。残り1人の32歳の男性トラック運転手は暴動罪と傷害罪を否認した。デモは2020年5月24日に行われたもので、ネットユーザーの呼びかけで香港版国家安全法と国歌法への反対を掲げ、そごう百貨から湾仔の修頓球場まで未許可のデモ行進を行う計画だった。当日正午に数千人の群衆が銅鑼湾東角道に集まり、ヘネシーロードで行進を始めたところを警官が阻止し、デモ隊は高士威道、礼頓道、告士打道に分散し、銅鑼湾の多くの箇所で道路を封鎖、放火やビルの玄関やショーウインドウの破壊を行った。
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