英国などで新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の変異種が発見されたことからワクチンの有効性が懸念されている。1月16日付香港各紙によると、国薬集団中国生物(シノファーム)中国の楊暁明・会長は不活化ワクチンの発売に向け、世界各地の異なるウイルス株を対象にクロスオーバー試験と保護試験を実施し、そのデータから英国の変異種に対しても良好な保護作用が確認されたことを明らかにした。楊会長は新華社通信のインタビューを受け、同社の不活化ワクチンはウイルスの突然変異加速にどこまで対応できるかとの質問に対し「英国で発見された変異種に対するテストはまだ進行中であり、初歩的な結果では人体保護に十分」と述べた。ワクチンによる保護期間はどのくらいかについては、最も早くワクチン接種を受けた人で8カ月以上観察されており、依然として効果は有効であることを指摘した。同社の中国生物北京研究所は昨年末、第3期臨床試験のデータを発表し、2回の接種で保護効力は79.34%に達したことを明らかにした。 昨年7月から今年1月4日までに全国で1000万本あまりが摂取されている。

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