堅尼地城(ケネディータウン)で新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の集団感染が発生する恐れから香港大学医学院は教職員・学生らにエリア内で食事に行かないよう呼びかけた。5月12~13日の香港メディアによると、香港大学医学院は12日、SNSでケネディータウン一帯で大規模な集団感染が発生する可能性があるとの「緊急通告」を発表。教職員と学生らに今週はケネディータウン一帯で昼食を取らないよう強く呼びかけた。ただしこのメッセージは確かな理由を説明していないため、エリア内でパニックを誘うことになるとして物議を醸した。その後、特区政府衛生防護中心は西環邨の汚水検査で相当高いウイルス量が検出されたほか、過去1週間に西苑台で5人の感染が確認されたと発表した。西環邨は全棟が封鎖されて強制検査が行われている。エリア内のスーパーではまだ買いだめの波は起きておらず、商品の供給は充足している。目下、エリア内の飲食店などで集団感染は見つかっていないが、新型コロナと大雨の影響を受けて同日夜は客足が減少。西環邨付近の飲食店では顧客が3分の1に減り、予約をキャンセルした顧客もいたという。
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