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香港―社会

墓参りのお供え物、冥土の航空券も

4月5日は清明節にあたりお墓参りに行く習わしがあるが、コロナ禍で墓参を控える市民も多く、供物の売り上げも減少したという。葬祭用品を扱う店では故人があの世でお金に苦労しないようにとの思いが込められた偽の紙幣をはじめ、故人の好きだった食品や嗜好品を模した物など、さまざまな紙製の「あの世グッズ」を販売しているが、香港メディアによると、清明節当日は葬祭品店が軒を並べる西営盤の人流は少なかった。また、店主の話ではここ数日は清明節のため売り上げは少し増えたものの、昨年の売り上げに比べると約10%減ったそうだ。それに加え、輸送コストの増加で経営圧力はさら大きくなっているという。ちなみに今年人気だったあの世グッズは、衣服のほか、パスポートや回郷証(中国本土との通行証)、航空券など。店主は、コロナ禍で長らく海外旅行に行けない香港市民の望みを反映していると推察、故人に先に旅をしてほしいとの願いがこめられているのではと話している。

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