『りんご日報』を発行する壱伝媒集団(ネクストメディア)の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏が8月10日に「香港版国家安全法」違反の容疑で逮捕され、その後2日間にわたりネクストメディアの株価が11倍余り上昇したことで株価操作の疑いが持たれていた。9月10日の香港メディアによると、警察は同日、ネクストメディアの株価操作の疑いで15人を逮捕したと発表。容疑は詐欺と犯罪によって得た利益を処理した罪となっている。15人は1万3200回余りにわたってネクストメディア株を売買しており、取引したのは16億9000万株、3日間の株式市場の取引量の23.8%を占めた。15人は合計で3870万ドル余りの利益を得ており、うち1人は2500万ドル余りの利益を得ている。逮捕者の中に暴力団の背景を持つ者が1人いたほか、6人は無職、そのほかは公務員、自営業者などとなっている。警察は特に逮捕者を背後で操っていた者がいるかどうかについて捜査している。
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