6つの売春サイトを9年にわたり運営していた女とそれを手伝った家政婦の裁判が10月5日、始まった。同日付香港各紙によれば、売春あっせん容疑で起訴された被告(68歳)は2009~18年にホームページを開設し、1回6000~7000ドルで同伴サービスを提供するという名目で営業していたが、実際は女性たちをホテルに派遣し売春させていた。ミッドレベルに建つ7000万ドル相当の価値がある高級住宅に住んでおり、その自宅をコールセンターとして使い、フィリピン人家政婦(42歳)に命じて24時間体制で電話やネット、携帯のアプリなどを通じて予約を受け付けていたという。ホームページに掲載されている美女たちの3サイズ付きのプロフィールはモデルやタレント、学生、ダンサーなどとされ、高級路線がウリだったようだ。中には売春婦本人のものではなく英国や日本の芸能人の写真を盗用したものもあった。今回摘発された売春婦たちは南米や東欧、ロシア出身だった。被告は9年で3300万ドル余りを稼いでいたほか、4800万ドルに上るマネーロンダリングも行っていたという。被告も家政婦も容疑を認めており、10月12日に判決が出る見込み。18年の摘発当時は被告の姉(74歳)も共に逮捕されており、香港島の豪邸に住む金持ち姉妹による売春あっせん事件が注目を集めた。

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