香港で確認された南アフリカ変異種ウイルスの事例について、政府の専門家顧問である中文大学呼吸器内科主任教授の許樹昌氏はラジオ番組の中で、香港で診断されたインド人男性のウイルスはE484K株であり、南アフリカ変異型ウイルスに由来するものと考えられると述べた。4月20日の香港メディアによると、変異型ウイルスは、現在使用されているワクチンの防御率を低下させ、過去に非ウイルス性のウイルスにさらされて感染した人は、変異型ウイルスに再感染する危険性があるという。このインド人男性は、21日間の隔離期間中に鼻咽腔検査で3回陰性だったことから、隔離ホテルでの検疫期間の延長が示唆されている。ワクチン接種は、最も経済的で効果的に抗体を作ることができる方法で、南アフリカの変種ウイルスについては、ウイルスを中和するワクチンのデータが多い。香港とシンガポールが「トラベルバブル」を確立するために、許氏は楽観的ではない。なぜなら、香港が変異ウイルスの侵入という問題に遭遇したのと同じように、インド系の一部の人々が入国後に繰り返し検査を受けて陰性となり、診断の前にコミュニティの外に出てしまうからだ。この2つの場所が「トラベルバブル」を実施する前に、まず変異ウイルスの問題を解決しなければならないと考えている。

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