李家超・行政長官は2月13日、中央香港マカオ事務弁公室主任兼国務院香港マカオ事務弁公室主任の夏宝龍氏が先の粤港澳大湾区視察の際、河套深港科技創新合作区香港園区を視察し、深セン前海で主催したシンポジウムで香港特区の長官・局長からそれぞれの報告を聞いたことに謝意を表した。14日付香港各紙によると、李長官はSNSで、13日はハルビンから香港に戻って仕事に復帰して2日目だったと述べた。李氏はすぐに会議を招集し、夏主任の指導と意見をまとめ、各長官・局長に以下の5項目を提示した。
(1)思想面では、まず改革をさらに進めて行き詰まりを打破し、固有の思想を打ち破り、各分野で突破口を模索しなければならない。過去2年半の改革の方向性は正確で、法改正、行政措置の策定と最適化、手続きの合理化、結果を重視したものだった。今後、私たちはさらに努力を重ね、視野と思考を広げ、あえて変化を求め、革新と創造を続け、突破口を探さなければならない。
(2)地政学リスクと保護主義の台頭、熾烈な競争に直面する中、時と機会を捉え「一国二制度」のメリットをうまく利用し、「内外をつなぐコネクター」の機能を十分に発揮し、粤港澳大湾区の都市と積極的に協力し、大湾区の総合的発展を促進し、国家の発展にうまく融合すると同時に新興市場を開拓しなければならない。重点プロジェクトについては5つの点を提示。北部都会区については手続きを簡素化し、政府、市場、社会の力をよりよく融合させ、第一陣の産業ができるだけ早く進出できるようにする。2つ目は、河套深港科技創新合作区で創造とイノベーションを通じて、両地のルールとメカニズムの結合を促進し、園区の人、物流、資金、情報の流れを円滑にする。
(3)海運と港湾の発展を強化。港湾のハードウェアとソフトウェアのアップグレードを積極的に進め、港湾のグリーン化、デジタル化、インテリジェント化を加速し、「重慶・深セン・香港定期列車」「広西・香港毎日便」のような貨物路線や航路をさらに開設して、貨物の供給源と量を増やし、粤港大湾区の港湾との相互協力を強化し、協調発展を図り、付加価値の高い海運専門サービスを強化し、港湾の競争力を高める。
(4)国際金融センターとしての地位を強化。より多くの中国本土の有力企業が香港で上場することを奨励し、国際金取引センターなどの新しい開発分野を開拓すべき。同時に、地域金融協力ネットワークを構築し、金融と経済の安全を維持する。
(5)貿易センターとしての地位をさらに強化し、電子商取引の発展を活用し、企業のアップグレードと変革を促進し、商品取引エコシステムを構築。投資を誘致し、香港での企業設立を促進し、中国本土企業の「グローバル化」を支援するために全力を尽くす。

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