香港大学にある天安門事件追悼オブジェ「国殤之柱」の撤去問題が一段落した。12月24日付香港各紙によると、香港大学は22日夜、大勢の作業員を派遣してキャンパスに24年余り設置されていた「国殤之柱」をクレーンを使うなどしてコンテナ車に積み込み、23日朝までに香港大学カドゥーリーセンターに移動した。移送作業には9時間を要した。「国殤之柱」は香港政策研究会が香港版国家安全法に違反する疑いがあると通報し、香港大学は10月8日までに弁護士を通じて香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会)に手紙を出し、10月13日までの撤去を要求していた。支連会は「国殤之柱」の作者であるデンマークの彫刻家に連絡を取るよう要請し、作者は大学側が香港から運び出すのに協力するよう求めた。一方、香港中文大学でも24日、キャンパスに設置されていた「民主女神像」が撤去された。「民主女神像」は2010年に銅鑼湾の時代広場で展示され、6・4集会の後に中文大学に運ばれた。また嶺南大学に置かれていた「六四浮彫」も同日撤去された。
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