年内に開始予定の粤港澳大湾区越境救急車試験計画に対応するため、特区政府は8月16日、指定された深セン市越境救急車に対し、患者を搬送せずにボーダーを越える救急車の運行を試験するための訓練を指定期間に実施すると官報に掲載した。17日付香港各紙によると、今年8月23日から来年2月23日まで、2台の指定救急車が条件付きで道路交通(車両の登録および免許)規則から免除される。指定救急車は認可された運転が必要で、香港に行く日に深セン当局が発行した有効な車両ライセンス、香港に行った日に訓練用に指定された病院、つまり屯門病院と小児病院にのみ運転でき、そこから深センに戻る。
昨年の施政報告(施政方針演説)では、大湾区における患者のボーダーを越えた救急搬送の取り決めが検討され、特定のニーズと適切な臨床症状を持つ患者は、香港および大湾区の他の都市で指定された病院間で直接「ドア・トゥー・ドア」で搬送される予定であると発表された。搬送中の患者のリスクを軽減するために出入境管理所で救急車を乗り換える必要はなくなる。試験計画ではまず、深センとマカオの指定病院から香港の指定公立病院への直行救急車の手配を実施する。試験計画の正式実施に先立って、香港特区政府は広東省および深セン市政府と協力して、患者を搬送せずに越境救急車の訓練を実施する予定である。両地政府は、指定された深セン越境救急車が香港に入る長期的な取り決めをできるだけ早くまとめるよう努める。香港特区政府は関連する訓練の取り決めについてもマカオ特区政府と協議している。

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