特区政府統計処は10月20日、2020年7月~9月の失業率(速報値)を6・4%と発表した。前月発表(20年6月~8月)より0・3ポイント上昇し、過去16年来で最も高くなった。不完全就業率は前月発表と同じ3・8%だった。就業者数は約1万5600人減って約362万4800人。労働人口は約4200人減って約388万4600人、失業者数は約1万1500人増えて約25万9800人となっている。特区政府労工及福利局の羅致光・局長は、新型コロナウイルス流行の第3波が7~8月の経済活動に影響を与えたが、9月は感染拡大が抑制され、第3四半期終盤には労働市場が直面していた圧力はおさまったと指摘した。業種別では、小売り、ホテル、外食業を含む消費・観光業全体の失業率は前月発表より0・8ポイント上昇して11・7%に達しており、依然として重症急性呼吸器症候群(SARS)によるダメージを受けた2003年8~10月期よりも高い水準となっている。

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