特区政府統計処は3月16日、2020年12月~21年2月の失業率(速報値)を7.2%と発表した。前月発表(20年11月~21年1月)より0.2ポイント上昇した。これは過去17年で最も高い水準。主に、貿易、郵便・宅配、教育、芸術、娯楽・レジャー業界での失業率上昇が目立った。一方、不完全就業率は4.0%で前月発表より0.2ポイント上昇した。就業者数は約2万500人減って約361万100人。労働人口は1万2300人減って約387万1700人、失業者数は約8300人増えて約26万1600人となっている。特区政府労工及福利局の羅致光・局長は、失業率は2004年以降で最高に達し、不完全就業率も重症急性呼吸器症候群(SARS)以降で最高と指摘。小売り、宿泊、フードサービス業を含む消費・観光業全体の失業率は11.1%に達しているが、前月発表から0.2ポイント低下した。中でも飲食業の失業率は14.7%から14.1%に低下したが、小売業は8.9%から9.1%に上昇したとコメントしている。
日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。