香港では最近、新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の陽性ケースが3けたを維持している。5月7日の香港メディアによると、香港大学医学院内科学系の孔繁毅・臨床教授は「新型コロナ流行第5波は徐々に一段落を告げ、1、2週間後には陽性ケースが2けたに落ちる」と指摘。市中ではすでに400万人が感染しており、免疫の壁は非常に高いとの見方を示した。自然感染で生まれた抗体は一般的に半年から1年維持でき、ワクチンの効用よりも長く続くという。こうしたことから孔教授は「社交距離措置をただちに緩和し、飲食店の1卓の利用上限を8人にしても香港の新型コロナ流行状況への影響は小さい」と述べた。また変異種ウイルスが市中に流入したとしても爆発的に感染が広がる可能性は低いと指摘。香港への入境者でワクチンを3回接種した者、または2回接種後に感染して治癒した者は、空港の検査で陰性が確認された後に在宅隔離が可能で、指定隔離ホテルに入居する必要はないとの考えを示した。

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