新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、香港の学校では夏休みを前倒しし、3月から4月にかけて休校しているが、この隙を狙った空き巣被害が多発した。4月7日の香港メディアによると、3月中旬から西九龍区内の学校や工事現場で現金やパソコン、電子機器などの貴重品が盗まれる事件が相次ぎ、計9件の被害額は総額約17万3000万ドルに上る。香港警察が捜査を進めたところ、22歳の外国籍の男が容疑者として浮上。4月6日に深水●で身柄を確保した容疑者のバックパックの中から刃渡り18センチの刃物やコイルライターが見つかったため、攻撃性武器所持などの容疑で逮捕した。香港ではコイルライターを許可なく所持すると「火器及弾薬条例」の違反になる。その後、深水●の店舗で盗品と見られるパソコン2台を押収したという。容疑者は香港身分証を持っているがウクライナ籍で、少なくとも9件の窃盗事件に関与した疑いがもたれている。警察では教職員に対し、校内に貴重品を置かないよう呼び掛けるとともに、もしも貴重品を置く場合はセキュリティーを強化するよう注意を促している。【●=土へんに歩】

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