香港大学の学者2人は特区政府に対し、60歳以下の成人はワクチンパスを使用しなくても指定の場所に入れるようにする防疫措置の緩和を提案した。5月16日の香港メディアによると、香港大学医学院公共衛生学院流行病学講座の高本恩・教授と薬理及薬剤学系の陳徳光・栄誉助理教授は『明報』に寄稿し、ワクチンパスの緩和を提案。現在、香港では人口の92%が1回目、86%が2回目のワクチンを接種し、高い接種率と新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行第5波で自然免疫力が生まれ、今後は若者の重症化と死亡の症例はごくわずかにとどまると見込まれる。一部の若者がワクチン未接種または接種を完了していなくても医療システムに大きな負担をかけることにはならないため、若者にワクチン接種を迫る政策には賛成しないと述べている。ただし高齢者は依然として重症化と死亡のリスクに直面しているため、高齢者のワクチン接種率が依然低ければ高齢者に引き続きワクチンパスを使用させるのは理にかなっていると指摘した。
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