新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の流行緩和により政府は徐々に社交距離措置を緩和しているが、同時にワクチンパスと一部防疫措置は依然維持されており、市民は飲食店などに入る際はワクチン接種と「安心出行」のスキャンが必要だ。5月4日の香港メディアによると、あるレストランで1日に食物環境衛生署の職員が巡回した際、顧客のうち1人が「安心出行」をスキャンしていないことが発覚した。当時は満席だった。このため同店は罰則として夜間の店内飲食が14日間禁止され、昼間も1卓の利用上限が2人に削減されることとなった。同店ではその後、顧客がスキャンを忘れないようにするため大きな文字の注意書きを張り出した。これにより同店は母の日の商機を失い、職員も14日間失業することとなった。

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。