先ごろ密輸船の摘発時に生きた犬12匹が当局に保護されたが、その容疑者たちが逃亡の際に犬猫15匹を海に遺棄した疑いが出てきた。8月29日付香港各紙によると、8月26日に赤柱(スタンレー)のビーチでケージ1つの中に入れられた犬3匹の死体が見つかったのに続き、翌27日にはラマ島の浜辺でケージ2つに入れられた猫12匹の死体が見つかった。いずれも腐乱状態で、ケージに入ったまま海に遺棄されたものが浜辺に流れ着いたとみられている。見つかった犬猫すべてにマイクロチップが埋め込まれていたことからペットである可能性が高く、警察、漁農自然護理署、税関、動物愛護協会が連携して捜査を進めているが、約20人からペットの移住手配会社に委託したものの手配会社と連絡が取れなくなったと通報があったという。8月28日には当局があるペットショップを密輸と動物虐待容疑で家宅捜索し、店内の犬猫を保護したが、店主は公式SNSを通じて容疑を否定。ペットホテルなどの業務は行っているが、密輸など違法行為にはかかわっていないとの声明を発表した。一方、約1万人民元で香港から中国本土へペットを運ぶブローカーが暗躍していたという情報もあり、当局の記録では今年7月に正式に申請されたペットの移住はわずか18件であるのに対し、ブローカーに移住を委託してペットを失った飼い主は少なくとも50人に上るとも報じられている。
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