新型コロナウイルス感染症(COVID―19)ワクチン臨床事件評価専門家委員会の孔繁毅・共同召集人は8月28日、出入境再開の見通しに言及した。同日の香港メディアによると、孔氏は「デルタ変異種ウイルスの伝播率は高く、1人の感染者から約7人に感染する。このためワクチン接種率が85%以上に達して初めて免疫バリアが形成される」と指摘した。今後2~3カ月で香港のワクチン接種率を引き上げ、高齢者の接種率が70%に達すれば段階的に防疫措置を緩和し、徐々に出入境を再開することを検討できるとの見方を示した。高齢者が最も懸念しているワクチンの副作用については、すでに市民が接種した700万回のワクチンのうち深刻な異常事件は569件で、70歳以上の事件はわずか10%と指摘。高齢者はひとたびコロナに感染すれば死亡率は30%に達することや、老人ホームでの集団感染の懸念から高齢者はワクチンを接種すべきと述べた。
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