第14回珠海航空宇宙ショーで香港に建設される粤港澳衛星スマート製造センターの宣伝映像が初めて公開された。11月11日の香港メディアによると、今回紹介された粤港澳衛星スマート製造センターは香港衛星スマート製造センターとも呼ばれ、「中国衛星チェーン」工程を担っている香港航天科技集団に属するもの。香港衛星スマート製造センターの胡明遠・技術総監はメディアに対して同センターが来年半ばに完成すると明かした。同センターの主な目的は香港で人工衛星製造に関する全産業チェーンを構築することで、通信衛星、ナビゲーション増強衛星、リモートセンシング衛星などを含めた各種衛星をすべてこの生産ラインで製造できるようにする。同センターが完成すれば年間生産力は1000キログラム以下の衛星200基以上に達する。同センターは将軍澳創新園先進製造センターに開設される香港初の衛星生産ラインとなる。胡総監は、ゼロ関税によって製造コストを大幅に抑えられることや、物流業の発達で物流のコストと時間を抑えられること、欧米とのつながりから世界の科学技術と資源を集められ、同センターの製品を世界に広められるなどの香港の優位性を挙げた。

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