2019年12月8日の民間人権人線のデモで警官殺害を計画していた屠龍小隊の裁判で量刑が下された。11月14日の香港メディアによると、屠龍小隊の隊長・黄振強氏と呉智鴻氏らの一味は、デモの最中に警官を襲撃するための爆弾設置の共謀に関与。黄氏と呉氏を含む6人の被告は罪を認めた。残る頼振邦氏は、陪審員の裁定によって爆発を引き起こした共謀罪で有罪となり、14日午後、高等裁判所で判決を受けた。反テロ条例に基づく「特定目標に対する爆破共謀」の罪で、屠龍小隊の隊長・黄振強氏に禁固13年6月、爆弾運搬の彭軍壕氏は禁固10年の判決を受けた。首脳兼爆弾製造者である呉智鴻氏には禁固23年10月、狙撃手の蘇緯軒氏に禁固12年、起爆装置設計者の蔡凱明氏に禁固5年10月、銃配達員の陳玉龍氏に禁固9年、爆弾製造に協力した頼振邦氏に禁固10年10月の判決が下された。
量刑判決の際、張慧玲・判事はこの事件を「警官の殺害、社会パニックの引き起こし、政府転覆を目的としたものであり、葉継歓事件(禁固18年)よりも重大である」と述べ、特定のターゲットに対する爆破事件犯罪の量刑を起点とするため18年をはるかに超えると指摘。首謀者の呉氏は、自身の政治的目標を達成し香港政府を転覆させるために兵士を集め、致死性を高めるために意図的に爆弾に金属のスパイクを加えたことなどを挙げた。黄氏、呉氏、彭氏はそれぞれ「国連(対テロ対策)条例」に基づく「特定対象爆発事件の共謀」で罪を認め、蘇氏、蔡氏、陳氏はそれぞれ殺人、幇助、爆発物製造の幇助と教唆、無許可銃器所持の共謀の罪を認めた。頼氏は裁判の結果、「生命を危険にさらすか財産に重大な損害を与える可能性のある爆発を引き起こす共謀」の罪で有罪判決を受けた。テロ対策条例に基づく「特定物爆破共謀罪」と殺人共謀罪は最高で終身刑となる。

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