一昨年5月の香港版国家安全法反対デモの際に弁護士がデモ隊にリンチされた事件の裁判で被告に量刑が下された。11月5日付香港各紙によると、事務弁護士の陳子遷氏は銅鑼湾の街頭でデモ隊が道路を封鎖し破壊活動を行っていることに不満を表したことからリンチに遭い、事件後に男性4人が暴動罪と傷害罪で逮捕・起訴された。区域法院(地裁)で4日、うち3人に禁固19~34カ月の刑が下された。残り1人は17歳であるため鑑別所に送られることとなった。裁判官は「被害者は襲撃に遭って衣服は破れて流血し、その過程で手を差し伸べる者はおらず、永久的な傷害がなかったことだけでも不幸中の幸いだった」と指摘。また当日行われたデモ行進では1000人以上が参加し、道路を塞ぎ公共施設を放火・破壊し、公衆に迷惑行為を及ぼしただけでなく公費を浪費したことを挙げて、各被告は生来の暴力で残虐な人間ではなく社会のムードに影響されて罪を犯したとの見方を示し「前向きに努力して将来は家族や社会に貢献するよう励みなさい」と述べた。

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