国務院香港マカオ弁公室と中央人民政府駐香港特区連絡弁公室(中連弁)は8月7日、深セン市で香港の情勢に関する座談会を開催した。
同日の香港メディアによると、香港マカオ弁公室の張暁明・主任は座談会で「香港で行われているデモ活動の多くの特徴がカラー革命と似ている」と指摘し酷似点を挙げたが、デモ活動が「香港独立」を目指しているとは断定しなかった。
独立調査委員会の設置について張主任は「現段階では不適切で、現在最も重要なのは暴力や混乱を抑えること。さもなくば社会は運営できず、調査も意味がない」と述べ、すでに調査を行っている独立監察警方処理投訴委員会が偏りなく処理するとみており、事件が収束した後に独立調査委員会の設置を検討すればいいと指摘。逃亡犯条例改正の撤回についても林鄭月娥・行政長官が「改正作業はすでに葬られた」と表明したことを挙げたという。
座談会に出席した基本法委員会の梁愛詩・前副主任は「特区政府はすでに5大要求に応えた。デモ隊が政府は応えていないと言っているだけ」と述べ、行政長官と立法会議員の全面的普通選挙を現在討論すれば面倒を増やすだけで、さらにデモを行う口実をつくってしまうと指摘した。また張主任は中国人民解放軍の出動については直接触れなかったが、●小平氏が1984年に語った「動乱が発生すれば中央政府は干渉を強化しなければならない。混乱を収める干渉なら歓迎されるはず」との言葉を引用したという。
【●=登におおざと】

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